学び舎 ~Manabiya~

日々驕らずに、日々学ぶ

これからの時代に最も必要なスキル「アングル力」

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今回は「アングルを変える重要性」について。
 
目次
 
 

 

1.「アングル力」とは?

「物事は捉え方次第でどうとでもなる」
という言葉はよく聞くと思います。
 
これって今ないものに価値を見出すのは簡単だけど、今あるものをゼロベースで考えて価値を再定義するってことだから実はすごく難しい。
逆に、アングルを変えるだけで無価値だったものが宝物になり得る。
それだけアングルを変えるということは非常に重要で、これからの時代に必要な力です。
 
これを僕は「アングル力」と呼んでいます。
※同義語で「リフレーミング力」や「思考の柔軟性」とも言えます。
 
 
 では、このアングル力を付けるのに必要なことは何でしょうか?
 
 

2.アングルを変えるために必要なこと

 
それは
 
「具体化 ⇒ 抽象化」
 
です。
 
要するに、具体的なものを抽象化・一般化してそこから言えることは何か?を考えることです。
 
これをすることにより「本質」が何なのか?ということを導き出します。
 
 
こう書くと、すごい難しいことだと思われがちですが、こんなことはいちいち頭で考えていません。訓練をすれば誰でもできるようになります。
 
では、どうすれば「アングル力」は鍛えられるのでしょうか?
 
 

3.「アングル力」の鍛え方

 
 アングル力は、別の言い方をすると
「あるものごとを違う角度で見るとどう言い換えることができるか?」という力です。

①類義語調べ
よく辞書にある類義語のことです。
これやってみると勉強になるし結構おもしろいです。

類語辞典・シソーラス・対義語 - Weblio辞書

 
調べたい言葉について勝手に分断してくれて、その言葉にどういう切り口があるかを教えてくれるので、アングルの変え方の練習になります。
 
例えば、「エリート」と調べるとこんな感じで結果がでます。
①才能や技能、人格などが優れた人
②その組織や団体において特に優れており、高い地位を持っている人 
③学業や品行に秀でた人
 なんとなくきちんと意味を理解していなくて
「東大卒で、官僚で、年収が1000万以上で、、」
などとぼんやりとイメージしていたことが、こうやってきちんと定義されて分かりやすく文字として出てくると面白いし新たな側面の発見になります。
 
ものごとをいろんな角度からいろんな切り口で見てみるとアングル力は上がります。
 
 
②例えツッコミ

え?と思った方、実は「例えツッコミ」がアングル力を鍛えるには最適です。
 
例えツッコミはこのブログの初めに書いた
「具体化 ⇒ 抽象化」
が出来ていないと使うのは難しいです。

「本質は何で、別の言い方をするとどういったことに置き換えられるのか?」
 
といった考え方でもっと高度な
 
「具体化(A) ⇒ 抽象化 ⇒ 具体化(B)」
 
という風に落とし込んでいきます。
 
 
ちなみに、例えツッコミをオススメする理由は、
うまく伝わればウケて、伝わらなければスベるからです。

良い意味でも悪い意味でも何らかのフィードバックが得られて評価されるということなので、これ以上にアングル力を養う方法は無いです。
しかも、友人や会社の同僚との日常会話の中でも気軽に試せるのでかなりハードルは低いです。明日からさっそく取り入れていきましょう。
 
 
芸人で例えツッコミが凄まじくうまいなーと思うのは
 
です。
 
この3人は芸人の中でもズバ抜けて例えツッコミがうまいです。
もちろん、彼らは上述の方法については全く意識していません。
それくらい当たり前に無意識のうちに高速でやっています。
だから会話の中であのような返しが出来るというわけです。
 
 
ちなみに、ツッコミではないですが、返し(ジョーク)でも行けます。
有名なのがこれ。
Twitterでハゲイジりをされた孫正義さんが言ったセリフ
 
髪の毛が後退しているのではない。 私が前進しているのである 
 
この一文だけでアングル力があり、さらにウィットに富んでいることに加え、イジりをジョークで返す余裕さが垣間見えます。
 
 

4.「アングル力」の具体例

 
 
これも「アングル力」の1つです。
と言っても、大谷選手の場合
 
「別に全試合フルイニングで出場しなくても、投手で出るときは投手に専念して、打者で出るときは打者に専念すればチームに貢献できるしいいんじゃないの?」っていうアングル力(思考の柔軟性)
 
 
「誰も無理だと思ってやってこなかった投手+打者の二刀流を本気でやり遂げようとしている」っていう実行力(突破力)
 
があるので別次元なのですが。
固定観念という凝り固まったアングルをぶち壊したということは素晴らしいことです。
 
 
 ②「黒船来航」の話

小泉進次郎さんが話していた部分の抜粋

黒船が来航したとき、多くの人が未知の人物たちの上陸で怯えている中、坂本龍馬吉田松陰だけは違うリアクションをした。

しかも、彼ら2人は対照的なリアクションをした。

龍馬は「日本も変わらなければいけない時が来た。いや、変えるんだ。」と誓った。
松陰 は「アメリカまで乗せてくれ」と強烈な好奇心をもって黒船に交渉した。

 

どちらも後世に大きく名を残した偉人です。

恐怖をチャンスと捉えて行動するアングル力がもたらす成果は、この後の彼らの歴史をたどれば火を見るよりも明らかです。

 

5.「アングル力」をビジネスにどう活かすか?

・「例え話」
例えツッコミはビジネスではかなりハードルが高いですが、例え話であればビジネスで活用できます。
そして、例え話の良いところは伝わると共通認識の面積が増え、一気に話の解像度が上がり明白になるということです。
加えて、伝わったということは話の本質を理解しているので、相手の信用を得やすいです。
 
「例え話がうまい営業は優秀」とはよくいったもので、上述の通り話の本質を理解していないと例え話は生まれません。
本質を理解しているからこそ、違った角度から見ることができるし
本質を理解しているからこそ、求めている答えに対して高い確率で的確な返答をしてくれのでクライアントの信頼を得られるというわけです。
 
 
 
 
 

 

 
 

6.まとめ

問題に直面することは誰しも少なからずあると思います。
そういう時は、真正面から見るのではなく、横方見たり上から見たりといった
多角的に「アングル(視点)」を変えてみると案外簡単に解決策が見つかるものです。

 

また、起きた出来事や体験それ自体にあまり価値はなくて、

いろんなアングルから見てみて、それらに対して「どう考えてどう行動するか?」ということが大事です。

 

ただし、そのためには、自分が掛けている固定観念というメガネを外さなければならず、柔軟な思考と自分のアタマで考える力が必要になります。

 

 

現代は情報社会と言われており、探せば情報は無料でいくらでも手に入ります。

ただ、これから大事なのはその情報に対して「どういった見方をするのか?」ということです。

このアングル力という独自の視点こそが個性であり武器になります。

そして、これからの時代はとても速いスピードで予測不能で様々な変化をするでしょう。

そんな時代の波に乗ってそれを楽しむためにはこの武器が必ず必要になります。

 

これからの時代に最も必要なスキル「アングル力」を皆さんも鍛えましょう。

 
 
 
 
 

上巻・下巻って何で別売りなの?

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あるとき書店や古本屋で、単行本の上巻と下巻が別売りされているのを見てふと疑問に思った。




上巻と下巻は基本的に同時発売されているということに、この後気づいた、、、



だとするとなおさらおかしいのでは。




ブックオフに下巻だけ探しに行く人がどれだけいるんだろうか?

ということで、この後いろいろ調べてみるも有益な情報は出てこず、、、

しかし、なぜだろうと腑に落ちなかったので調べてみると 出版業界の独特の慣習が存在することが判明。

例えば


①返品できる
本を販売する場所を提供する代わりに、余った商品は返品できる。
(預かっているという認識)
※あまりにも返品をたくさん出してしまうと、新刊の入荷数を減らされてしまったり
取り寄せを断られることがある。

②値引きできない
「再販売価格維持」と言われるもの。

③見えない賞味期限がある
速い頻度で回転しているため賞味期限が存在します。
初めのうちは入り口近くの特設ステージに置かれますが、
一定期間置いてみて、売れないと判断されると奥に追いやられるか返品されます。


このことから、恐らく上巻下巻、別売り問題は
①の返品できるから、という慣習が関係しており、販売までのデザインがされていないのだと推測。


そして、これ


なぜ上巻と下巻のランキングに差が出るかという原因を考えてみると、


①とりあえず上巻だけ買ってみて下巻は今度買うというお客さん
②上巻が読み終わったが、上巻を買った書店とは違うところで下巻を買うお客さん
③上巻を読んだが、つまらなかったので下巻は買わなかったお客さん

っていうパターンが存在します。
ちなみに実体験から言って③はあまりないと思うので、
一番多いと思うのが②。





たぶん、出版社としては最終的に売れてくれればいいやっていう考えなのかもしれないけど、
例えば
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っていう結果だったとすると、これって明らかにデメリットしか無いと思いません?

初めから上巻と下巻の仕入れ数をズラして準備する書店はないと思われるので、
必ず返品か追加で発注をしてるってことだし。



というわけで挙げてみました。

◆デメリット
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誰も得してないことが判明。


さらに掘り進めると

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ということになり、一つも良いことがないということがより鮮明になりました。


じゃあネットで買えばいいじゃん!っていう意見があるかもしれませんが、根本的にはリアルもネットも
在庫をしているという面では同じです。



そして、ここまでマイナス意見をつらつらと並べましたが、僕が言いたいのは

「こんなネガティブなことに後からお金使うことがわかっているなら、
初めから売るためポジティブな理由を見つけて売り方をデザインすれば良いのに!」

ということです。


じゃあどうすればいいのかというと、例えば

①上下巻とセットにする(初めからパッケージ化しちゃう)
②上巻を買ってくれたお客さんには期間を指定してもらい、その期間が経ったら自宅に届くサービスを作る
③一緒に買ったら〇%オフする
④一緒に買ったら付録プレゼント(しおりとかブックカバーとか)

などなど。

一番簡単なのは①じゃないですかね?
いまやセブンイレブンなんかの雑誌は立ち読み防止のカバーがついてたり、シールが貼ってあったりするので
その辺りの流通加工はそこまで大きなハードルにならないはず。




そんな中、この記事を書いている最中に、こんなものを発見。

業界全体で返品を削減する時代へ
厳しい市場が続く中、委託制度による返品の多さが問題になってきています。返品ができることで、書店は多様な出版物を扱えますが、発送や返送、その後の廃棄や在庫といった一連の活動にコストが生じてしまうためです。 現状では、書店に送品した出版物のうち、約4割が出版社へ返品されています。 出版物の売上が減少している今、出版社・取次会社・書店が一体となって、返品を減らしコストを削減することが求められています。
日本出版販売(株)HPより
https://www.nippan.co.jp/recruit/publishing_industry/current_status.html




今まさに上に書いたようなことが求められているわけです。
というわけで上巻下巻別売り問題に着手しない手はない!

消費者との設置面積が多い書店では販売の仕方をデザインする必要があると思いますが、
書店任せにしないで全体として「どうしたらお客さんが買いやすくなるのか?」ということを共に考える時期なのではないでしょうか?

今こそアップデートすべきです。

出版業界は売れない、と言われていますが、その前に当たり前とされている現在まで続いてきた慣習を見直し、売るための努力をしましょう。

それには真正面からではなく、角度を変えて物事を見ることが必要です。

今こそ「アングル」の変え時なのでは?

優しさの距離感

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「優しさ」ってなんでしょう?

困っていたら声をかけるのがやさしさ?
それって本当に相手のこと考えてる?
短期的に見たらそれでいいかもしれないけど、この先どうするの?

困っている人を見たら助けなさいってよく言うけど、「助けること」=「その時に手を差し伸べること」とは限らない。


じゃあ声を掛けないのがやさしさ?
それって相手に伝わる?
伝わらない優しさは「優しさ」とは呼ばないんじゃない?



「優しさ」は分類するとこうなります。

①手を貸す優しさ
②突き放す優しさ



ただ、受け手側からすると

①思考停止型・短期的に楽
②自立促進型・長期的に楽


とも言える。


困っているから手を差し伸べるって、いわば近道を教えることです。
差し伸べる側はすでに通った道だから、道路事情がわかっています。

が、受け手側からすると、その時はものすごく救われた気になります。
なぜなら「走らなくてもいい道を走らずに済んだ」からです。

いろんな道を走ってみたから結果的に「近道」を見つけられたんです。
近道しか知らなかったら、それは近道とは言いません。

違う例を挙げると、
移動と旅ってどっちも「A地点からB地点に行くこと」には変わりはないですよね?
この2つの決定的な違いは、そこに「回り道」があるかどうかです。


行こうとしてた有名なお寿司屋さんが休業日だったけど、その隣のうどん屋さんがめちゃめちゃおいしかった
とか
GoogleMapもカーナビも使わずに走ってたら、ガイドブックにも載っていない素敵なビーチを見つけた
とか

こういうことって近道ばかりの最短距離で走ってたらできない体験ですよね? 回り道もセットで旅なんです。

旅行って後で思い返してみると予期しないこと、想定外のことの方が覚えているものです。
もっと言うと、敷かれたレールを走ることは旅とは言わないと思います。


つまり、何が言いたいかというと

「手を貸す優しさ」
・短期的に見て楽ができるが
・なぜそうなるかがわからず
・問題が起きたときに相手の頭で考えているため
・思考停止型に陥りやすい

一方で

「突き放す優しさ」
・短期的に見て楽はできないが
・なぜそうなるかという自分のアタマで考える癖ができ
・自立促進型の思考軸を持てるため
・長期的に見て楽ができる(定着する)


ということです。

よく、「バファリンの半分は優しさでできている」と言いますが、

これも
「薬でどうにかするからゆっくり休んでていいよ~」
っていう意味と
「半分は薬の効果があるけど、残り半分は自力でどうにかしなさい」
っていう優しさの表裏の意味があります。



では結局、優しさって何か?
優しさって「温度」だと思うんです。
離れすぎると寒いし、近すぎると熱い。

そして、熱すぎたり寒すぎたりすると、それは「自己満足だ!」とか「エゴだ!」とか言われます。

「手を貸す優しさ」は瞬時に暖まります。でも、その暖かみはその場限りで長続きしません。

一方「突き放す優しさ」は今は寒いと思っても、長期的に見て本人のためになります。
つまり、将来的にじんわりとその暖かみを感じるもので、言ってみればタイマー式のホカロンみたいなものです。


今暖かくなるか、後で暖かくなるかの違いです。
そして、温度の持続力が異なります。

人は「じゃあちょうどいい場所ってどこなんだろう?」とベストポジションを探し求めます。

そして、「どうしたら寒くないかな?」「どこに置けば適温かな?」と誰かのために考えている時間こそが「優しさ」なのではないでしょうか。

今、このブログを読んでいる方で誰かのことを思い浮かべて考えている人がいたとしたら、 その「あーだこーだ考えていること」自体がすでに優しさなのではないでしょうか。